物語の最終回として一つの究極を見た~やが君45話感想②シーンで見る4年半の軌跡
あけましておめでとうございます……と言うにはだいぶ時間が経ってしまいましたが。
本年もまだまだやが君を推していきたいと思いますので、よろしくおねがいします。
ゆいみるです。
さてさて。
前回、45話のセリフについて熱く熱く語ったわけですが。
当然セリフだけでは終わりません。一つ一つのシーン、たった一つのコマにも色々なものが詰まっておりまして……また、暑っ苦しく語っていきたいと思いますw
では本編、に行く前に、いつもの注意書きを。
最終巻に至るまでの全ての話、ささつなどのスピンオフ、アニメに至るまで全てのネタバレを含みますので、万が一まだ見ていない方はそちらを先に見てきてくださいね★
※前回のセリフ編と違って、いわゆる考察的な内容は少ないです(元々少ないですがw)
1.侑ちゃんピアス
まず冒頭、侑ちゃんの耳元アップから。
アクセサリー関連はあまり詳しくないのでなんとも、だけど、耳にぴったりくっついてるのはピアスなのかしら?見た感じ☆の形してるように見えなくもないですね……。
星を手にした侑ちゃん……もうこれだけでエモい!
2.指輪について
みんなが衝撃を受けたであろう指輪について。
ここもまた演出がすごくうまいなぁ、と思ったのですが。
文化祭で燈子が出てくるまで、侑の左手薬指が画面に映らないようになってるんですよね~。
それが全部のコマに映らないようになってる、とか、そいういうわざとらしい感じで隠されているわけではなく、とてもとても自然で。
左手は映ってるのに薬指が画面に入らない、という仕組み。
で、それがですね。燈子が来た瞬間解禁!
その後も色んな場面でバリバリ出てくるようになるのが、もうね……ああー!ってなるわけですよ。
……ん?指輪……これ、は……!?
42話で侑が見てた、これだーー!!!!
いつ買ったんだろう……やっぱり、44話の後かな??
(´∀`*)ウフフ妄想が捗りますねー
ちなみに、サイン会に参加された人情報によると、ピンクゴールドとブラック、だそうです(うろ覚えにつき、違ったらすみませぬ……)。
3.振り向けば……
生徒会劇のシーンです。
セリフ編でも書きましたが、特別だった日を振り返るシーン。
二人がこれまで歩んできた特徴的なシーンが4つ出てきています。
左下から
- 侑と燈子の出会い
- 侑が本当の意味で燈子への特別(好き)を知ったシーン
個人的に『恋に落ちた瞬間』と言ってるシーン
(どうでもいいですが、ハチクロを思い出しますねw
わかる人だけわかってくださいw) - 燈子が過去の呪いから解放されるシーン(燈子の時間が動き出したシーン)
- 侑と燈子がお互いに特別を見つけられたシーン
です。
で、ですね。ここがまた仲谷先生のすごい所。
ここの4つの回想……すべて描き下ろしです。
『やがて君になる』は、基本的に侑視点(侑の一人称視点)に近い形で描かれているのですが、ここの回想に関しては『二人で振り返っている』ためか、より『三人称視点』で描かれているのです。
見比べてみると、この見開きのエモさが倍にも100倍にもなることがよく分かるかと思います。
侑と燈子の物語が、二人のものであることがよくわかるシーンだと思います。
4.ラストシーン
最後のシーン。
”いつもの”河原で交わされる会話であることがまたポイント。
2巻で燈子の『呪い』を知り、6巻で侑の心が『溢れ(零れ)』、二人の『特別』を見守り続けていた河原。
『特別』だったあの日もあの瞬間も
今はずっと後ろにあり
それが『日常』となって先に続いていく
手にしたくても届かなかった『星』を指輪をした左手でしっかりと掴み、燈子と共に握って歩いていく。
そうして、星の輝く夜を二人で歩いていくラスト。
『船路』というサブタイトルがここで出てくるのも最高ですね。
『船路』
船舶の通るみち。船舶の航行するみち。航路。ふなみち。ふなじ。
船、というと、水に浮かぶものを思い浮かべますが、宇宙を行くものも船と言いますよね(宇宙船)。
水、星、光、というやが君を通して語られているテーマモチーフ、そして二人のこれからの旅を思い浮かべる1枚絵とタイトル。
ああ、終わったけど終わらないんだな、というのがよくわかる最高のラストだと思います。
ぶっちゃけ、記事書きながらこのラストページを見るだけで泣きそうになってますww